8-5/1pp1

10年、早~い!!!!!!!!!!

「8-5/1pp1」というのは、ちょうど↑の画像のスライドをsimaiで表記する際に用いる書式です。
紹介が遅れました。Celeca(セレカ)と申します。

UNiVERSE PLUSが稼働した頃、sølipsをたけるん君から頂戴する際にこの企画のことは軽く伺っていました。彼とは付き合いも長いし、稼働初日から今まで遊び続けてきたプレーヤーは数少ないだろうから、自分にできることならやらせてくれ、とその場は返しました。
その結果、公開日的にはかなりクライマックスな日付を提示され、「自分がこの日を担当して問題ないの?」と思わず確認したところ、「むしろセレカさんだからこそ最後の方を担当してほしい」と任されました。重圧、重~い!!!!!!!!!!

簡単な自己紹介をさせていただきますと、前述の通り2012年の稼働初日からずっと遊び続けています。ただ遊ぶだけではなく、maimaiの為にいろいろプログラミングしてみたり、イベントを開いてみたりしているので、そういったご縁で名前を知っていただける方もいらっしゃるかもしれません。
稼働当初当時は就活がちょうど終わったくらいの20歳だったのですが、つい先日30代の扉を開いたところです。これはネタですが自身の体の特徴として、15歳くらいから今までずっと握力が25~26kgしか出せない(これは成人女性よりも低いらしい)ことと、あらゆるもので攣ったことがないので”足が攣った”などの感覚が分からないという謎の特徴があります。前者は諦めましたが後者は一体どれくらい痛いんだろう。

さて、maimaiは7月11日が稼働開始日ですので、7月11日~翌年の7月10日を「1年度」として、
2012年度から2022年度までを僕の視点から書き出していきます。
初めにお断りさせていただきますが、かなりの長文になります。※合計3万文字を超えています
そのため、開閉パネルを記事に導入しまして、話題ごとにひとつずつ読んでいくことができるように、あるいは読みたい話題だけ読めるようにしております。お手数をおかけ致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

※注意※
・スコアのランクは現在のランクに置き換えて記述しています
 例)maimai PLUS時代のランクSS ⇒ 100.00%以上 ⇒ 現行ランクのSSS
・曲名を記載する際、長い曲名は略称やカタカナで短く記述しています

1年目 (2012~2013) [ma稼働~ma+終了]

運命的な出会い?

まだ自分が短大生だった頃のお話です。
学校終わりにたまに梅田まで出向いて、ラウンドワンで遊んで帰るということがありました。その日はすぐ近くのサイゼリヤで夕食を済まし、ピザにタバスコをかけすぎて唇がえらいことになったままラウンドワンに向かいました。
するとそこにありました。なんか白くてでっかい洗濯機が!!!

その当時僕が遊んでいた音楽ゲームはjubeatがメインで、それ以前は太鼓の達人でした。
他にもKONAMI社の音楽ゲームのほとんどとDIVA ACを遊んでいましたが、それまでは新作音ゲーの稼働日なんて気にしたこともありませんでした。結果として、図らずも自分は新作音ゲーを稼働初日に遊ぶことに成功しました。
maimaiの10年を振り返るこの企画ですが、自分にとってはこの偶然が原点にして頂点だったと思います。

今では考えられないような値段ですが200円2曲でした。
遊んだのはルカルカ★ナイトフィーバーのBASICLove YouのEXPERTです。
ルカルカはともかくLove Youはマジで意味分かりませんでした。できなさすぎて苦笑いが出るくらいに。
10年も前に収録された曲だと他の音ゲーでは削除されてしまっているケースも多いですが、
maimaiは版権曲以外はほぼほぼ今でも遊び続けることができ、オリジナル曲は絶対に削除されないのは安心ですよね。

きっかけの人

梅田ラウンドワンで初めてmaimaiを遊んだ後、いろいろなお店で遊んでいましたが、
当時200円2曲が当たり前だった環境の中、100円3曲で稼働するという神的なお店がありました。
そのお店は昔から音ゲーには力を入れている店舗でしたが、maimai目的として初めて足を踏み入れた時、自分が今まで遊ぶことになるきっかけを作ったといっても過言ではない人物、あさぎさんと出会います。
その店舗の店員から「ウチで全国5位の人が遊んでるw」と言われ、どんな人なんだろうと思って訪れてみると、目の前の光景にびっくり。「極」持ってるしLv120だし……めっちゃ年上だし……(実際に一回りくらい年が離れてます)。

その時は8月で、僕は夏休みであさぎさんはお盆休みだったこともあり、
開店凸して二人で1日30クレとかして遊んでました。今思えば当時の二人元気すぎるなぁ……。
あさぎさんはこの時点で手袋を使用しており、かつ画面勢でした。だったら僕はその正反対で上達してやろうと思い素手ボタン勢でした。
maimai PLUSが稼働終了する頃にはもう実力は逆転していたかもしれないですが、やはり自分にとってはこの人の影響は凄まじいものがあります。maimaiに限らず、当時の僕は今以上に未熟だったので、人生の先輩としていろいろなことを教えていただきました。
ここから5年後に僕はイベント主催を試みることになりますが、その際も毎回サポーターとして推薦させていただき、その度にご助力をいただきました。
2022年にmaimaiが10年なら自分たちが知り合ってからもほぼ10年になるということで、GWは二人で城崎温泉の温泉巡りを堪能したりもしました。今の僕の人生にはmaimaiという大きな土台があると思っていますが、その一段上にいるのがこの人物かもしれません。あさぎさんという土台が大きくなられたことでmaimaiという土台も大きくならざるを得なくなり、その結果いろいろなものを積み上げることができたんだと思っています。

筐体の秘密

ちなみにmaimaiの筐体って白いですよね。でらっくすでももちろん白いですよね。
これは洗濯機がモチーフだから、というのはもちろんあるんですが、実は別の理由があって、「はたから見て目立つから」という理由があります。
ゲームセンターはたくさんの筐体がひしめき合っていることと、照明があまり明るくないことが多いこともあって、どちらかというと「暗い」印象を与えるんだそうです。間違いなく明るいゲームといえばおそらくプライズゲームくらいかなと思います。
そして当時の音ゲーの筐体の見た目はというと、機械的だったり、ゴツかったり、黒基調が多かったり……がほとんどでした。それらはクールでシャープな印象を与え、実際にカッコいいんですが、同時に難しそうにも思えてしまい、初心者や新参が手を伸ばすのには抵抗があるんですね。
そんな中、ひときわ目立つ白色の筐体があり、しかもそれがドラム式洗濯機の形をしていたら「何だアレ?」と興味を示したくなりますよね。
DIVA ACはPSPからの移植的な面があるので別枠として、完全新規音ゲーで業界への参入を試みたSEGA社にとって、「興味を持ってもらう」「一度遊んでもらう」という狙いはかなり強かったと思います。
そのためSEGA社なりに多くの検討をした結果、最終的に見た目がドラム式洗濯機のようになったのです。僕もつい先ほど「なんか白くてでっかい洗濯機が!!!」と述べていますが、まさにSEGA社の思惑に引っかかってしまったわけですね。
記号だらけの“楽譜”

現在、YouTubeなどで「maimai 創作譜面」と検索すると、様々な曲と譜面が譜面動画のように流れるような動画がたくさんヒットすると思います。
僕が知っている限り、現時点でそのソフトは大きく分けて4つほどあると思うのですが、それの発端であるsimai、及びsimaiを含む各ソフトで使われている譜面書式を僕が開発し、2013年2月5日に公開しました。
今まで使ってくださった方々、ご意見をくださった方々、これを通じて知り合うことができた方々へこの場を借りて改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。

僕は自信をもってはっきりと「好き!」と言えることがあまりないのですが、数少ない「好き!」と言えることとしてプログラミングがあります。
simaiを作ったのも、それまでに持っていた自分の知識、maimaiのゲーム性、シミュレータとしての再現性をまとめて考慮した時に、今の自分になら仮のものくらい作れるんじゃないか?と思ったのがきっかけでした。

あの譜面書式については、「とにかく少ない文字数で」「混乱を招かないように」「半角英数記号だけで書けるようにする」を目指して考案しました。半角英数記号であれば文字化けもしませんし、文字が少なければ可読性もそれだけ高くなるからです。
例えば1番にTAPがやってくるようにするには「1,」と入力すればいいですが、これをあえて「TAP(1),」とか書かせることもできました。これだと可読性は高くなりますが、利便性と文字数において「1,」に劣ってしまいます。いろいろな面から総合的に考えて採用したのが「1,」という表記ということになります。
この書式ももちろん仮のもので、この先いいソフトが作られたらそのソフト用の書式がスタンダードになるんだろうなと当時は思っていたのですが、僕にとってはいい意味で裏切られてしまいました。なかなか思った通りにはならないものですね。
この先も何度かsimaiに関する思い出話を展開します。スライド追加やでらっくす対応でも思い出がありますので……。

永遠の二番手?

僕は「2nd Champion」という称号を持っていますが、これは公式に開かれたイベント「maimai 店舗対抗!!動画コンテスト!!」の結果で2位に入ったため頂いたものです。

この動画、僕自身は曲の後半で銃で撃たれた設定になっていて画面からいなくなってしまうのですが、動画投稿条件を満たしてはいたためセーフでした。それにしてもこの動画の自分、若すぎる!!!
でらっくすが稼働する際、動画投稿機能がオミットされるのならばこの称号も消えてしまうのかと思っていたら、なんと残っていました。そういうわけで今もずっとこの称号をセットしていますが、今思えば10年遊び続けられた理由にこの称号の存在はあるかもしれません。自分が遊ばなかったら日の目を見ないことになってしまいますから。
このイベントは3位まで称号が授与されたので「1st~」「3rd~」の所持者もいらっしゃいますが、彼らは今どうしてるかなぁ。

maimai、初めての大きな決断

maimai PLUSの稼働が案内された際、このようなアナウンスがされました。

「BREAKの判定を細分化し、現在のPERFECTの配点(2500)にさらに2550、2600を追加します」

これははっきり言ってものすごい批判が起こりました。
その頃の僕は全曲全譜面を遊んでいてトータルスコア全国5位くらいだったと思うのですが、それをされてしまうと下位譜面を含めてもう一度遊び直さないといけない。
僕の周りには同じように全曲全譜面を遊び終わったプレーヤーがたくさんいたのでみんなして声を上げてましたね。僕も公式にメール送ってしまいました。天地赤と紫が両者APしてもほぼほぼ赤側が勝つじゃん!みたいな。

ただ、このシステムを実装したことでゲーム性に深みが出たことも事実で、理論値を狙う遊び方、100%超えを狙う遊び方が生まれ、BREAKが多いかどうかで一喜一憂するプレーヤーが現れ、AP安定の上級者同士がVSをしても緊張感が生まれるなど、様々な影響をもたらしました。
実際にmaimai PLUSが稼働すると批判の声はどっと少なくなった覚えがあります。
特に盛り上がったのが、同系統の曲目の全曲全譜面や、特定の曲のMASTER譜面でSSSのスコアを出すことでアイコンや称号がもらえたこと。怪盗Rのアイコンや「俺らはma-inds.」「ゴーゴー洗濯機」など、当時設定していた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

2年目 (2013~2014) [Gr稼働~Gr+終期]

2作目、「緑」はヒットする

これは音ゲー開発界隈において、まことしやかにささやかれているジンクスです。実際maimai以外の音ゲーにおいても、2作目のテーマカラーを緑基調にして大ヒットしたゲームは存在します。
とにかく、maimai GreeN、人気出ましたね~!
東方Project曲が入るようになり、いわゆる「上画面」のおおまかな構成が決まり、極、将、神、舞舞のいわゆるバージョン制覇プレートが実装されるようになり……FiNALEまで続く土台をこのバージョンで作ったと言えます。
ガチガチの音ゲー曲っぽいのを遊んでみたいならJOYPOLIS楽曲があるし、今ではmaimai代表曲となったGarakuta Doll Playもこのバージョンが初出。

自分に言わせれば、間違いなくGreeN~GreeN PLUSが最盛期だったと思います。
自分たちだけかもしれないですが、誰かがAPしたりシンクしたりすれば動画に映り込みにいくなんて当たり前の環境でした。maimaiを通して長く関わっている人はたくさんいますが、その人たちに出会ったのもGreeNが一番多かったかも。
その当時の自分に能力があったらイベントを開いてみたかった……きっと当時らしい勢いあるイベントが作れたんじゃないかと思います。

成長を認識させるクリスマスプレゼント

初出は初代maimaiにカテゴライズされているジングルベル。実際2012年の時点でクリスマスシーズン1か月間のみ遊べる楽曲として期間限定収録されており、2013年も2週間ほどだけ遊ぶことができました。
若干の譜面修正がのちにあったものの、こんなとんでもない譜面が稼働から5か月もしない間に収録されていたと考えたら恐ろしいですよね。
2012年末の時点ではSに乗せただけでも称賛を浴びるレベルでした(自分は90%くらいで断念)。

2013年末では、その時にはすでにガラクタシステムが収録されていたこともあってかLv12として登場しましたが、遊べなくなってしまうまでにSSSを達成できてすごく喜んだ覚えがあります。
あんなにコテンパンにされた譜面でも実力がついていれば立ち向かえるなんてすごい!

2015年までガラケーだったんですごい画質してます……。

2014年末にも再登場し、その時に遊んでおけば常駐するように、そうでなくてもORANGE PLUSからは通常収録だったような。
現在の基準に置き換えると、Lv14の初SSS、初シンク、初APはいずれもジングルベルです。3回目の登場の時点ではVERTeXなど、現基準で今でも強いLv14がはびこっていたのでかつてほど絶望感は示せなくなりましたが、自分にとっては重要なボス曲ですね……そういえばこれの白はAPできる見込みがなかった。

新しいスライド増えますよ!

GreeN PLUSの新情報を知った知り合いから、確かLINEを通して聞かされた言葉です。
仕事帰りの電車の中。忘れもしません。「マジかぁ……」と心の中で思ったことを。

個人的にmaimaiのノーツの再現の難しさを表すと、
TAP=BREAK < HOLD <<<<< (TOUCH) <<<<<<<<<< SLIDE
と表すくらいにはスライドの表現って難しいんです。
直線と外周だけでさえ難しかったのに、一回転とかV字とか稲妻形とか追加しやがって……!!

でもスライドの種類が2種類だけだと難易度的にも面白さ的にもあれ以上の拡張が難しかったのもきっと事実。CYCLESGreeN PLUSで収録されたからこそあの譜面なんですよね。そうじゃなければきっとmaiム・maiムみたいなのを延々繰り返してたはず。
逆に鼓動Back 2 Back電オパみたいなのも増え、スコア伸ばしやAPに大苦戦するような譜面も増えてしまいましたが、この時代に遊んでいた人にこれらの曲といえば?と聞けば、「ここがむずい!」と言いながら空気中をスライドするんじゃないかと思います。
それは譜面に大きな個性があるということ。楽曲と譜面があってこそ音ゲーということを再認識させるにはぴったりですね。

3年目 (2014~2015) [Gr+終期~OR+中期]

welcome to maimai!!

2014年8月には東京において、maimaiに参加しているアーティストが目の前でパフォーマンスをしてくれるライブ、洗濯祭が開かれました。
目の前にあの高橋名人や豚乙女、YMCK、ビートまりお氏など錚々たる顔ぶれでした。
この時自分たちは幸運にも最前列でそのパフォーマンスを鑑賞することができたため、welcome to maimai!!のムービーにもしっかり映っております。

↑この黒と白の服の人

この時点でmaimaiに収録されていない曲も多数披露され、いざその曲が収録されて遊んだ時は、「あ、あの曲か!」と認識すると同時にこのイベントのことを思い出しました。
開演前の時間が結構長かったんですが、その間ずっと次回作のORANGEのログイン時の曲が流れてました。多分その思い出補正だとは思うんですが、今でもログイン時の曲はORANGEが一番好きです。歴代の中でも一番高揚感あると思うんですよね。

まさかの共演、鬼の狂宴

あの時、音ゲー界隈には衝撃が走りました。
他機種の……いや、競合他社の音ゲーの曲がやってくる……!

合計5回開催された「天下一音ゲ祭」、その第1回がORANGE期間中に行われました。
提示された交換楽曲は、
Garakuta Doll Play [SEGA / maimai]
きたさいたま2000 [NAMCO / 太鼓の達人]
Got more raves? [TAITO / グルコス]
FLOWER [KONAMI / jubeat]

いずれの機種においてもボス曲かつ特に知名度や人気の高い曲が選ばれ、これらがそれぞれ各機種に配られるという、前代未聞の出来事でした。maimaiに限って言えば、あの丸い画面にDJ YOSHITAKA氏が登場する公式ムービーが流れるなど、何かの間違いかと疑うレベルです。
しかも2022年の今でもそのムービーをバックに遊ぶことができます。なんという贅沢か。

これだけでも凄まじいことなのに、その後各機種から決勝楽曲が提示され、4機種ともに4曲が入りました。この4曲を作曲されたコンポーザーも誰一人劣らぬ、各社を代表する超豪華メンバーです。
第1回の決勝楽曲は四大元素という明確なテーマもありましたね。maimaiはもちろん水担当でした。
交換楽曲に続き、決勝楽曲も当然のようにMASTERはLv12として収録され、とんでもないインフレをもたらしてくれました。
MASTERのノーツ数を少ない順から777、888、999、1000ときれいに揃える遊びを入れながらも、
あれほど強烈な譜面を作れるのは天才の域だと思いました。特にVERTeXはJack氏の最高傑作だと思っています。

青、緑、橙、赤、紫ときて、次は白?

新しくRe:MASTERという難易度が追加されたのはORANGE PLUSです。
新曲のロストワンには同時収録、既存曲にはBad Apple!!に与えられました。
最近のRe:MASTERは、本来MASTERとして設定する譜面をその枠に設定し、EXPERTより少し難しい譜面をMASTERとして設定するケースが多いので、MURASAKi PLUSあたりまでに収録されたRe:MASTERは貴重です。譜面の完成度もかなり高いですよ!
この当時はまだRe:MASTERがバージョン別プレートにカウントされるのかどうかが明確にされていなかったため、Bad Apple!!とかエピクロスとかも遊ばなきゃいけないのかなぁ、とちょっと混乱を招いている空気がありました。自分のように全譜面遊んでいる人ならともかく、プレートに関係ないならMASTERに集中したいと思っていたプレーヤーもいたと思うので、この点についてはもっと早くから明確にしてもよかったのではないかなと思います。

4年目 (2015~2016) [OR+中期~Pi+初期]

新しい展開

ORANGE PLUSも終わり際に差し掛かってきたころ、SEGA社より新たな音ゲー「CHUNITHM」が発表されました。これを記念してmaimaiにはChange Our MIRAI!が収録されました。
今となってはCHUNITHMも新筐体に生まれ変わるほどの歴史を持つ音ゲーとなりました。
CHUNITHMが稼働し、その面白さに触れたことによって、メイン音ゲーがmaimaiからCHUNITHMに変わってしまった人もいると思います。これはのちに稼働するオンゲキでも同じことが言えますね。
僕としてはそれはそれでいいと思っていて、別の音ゲーを開発して稼働させられること自体、そこにはmaimaiの恩恵が間違いなくあったと思っています。
自分たちからすればこれらはどれもゲームであり、別の言い方をすれば遊び道具ですが、SEGA社からすればいずれもひとつの商品で、それで満足のいく売り上げが確保できなければ量産もできず、新商品の開発もできません。
CHUNITHMにもオンゲキにも、システム面やハード面においてmaimaiと同じく挑戦的なポイントは少なからずあると思いますが、maimaiと比べると、そのポイントには多少なりとも自信が含まれているのではないかと思います。maimaiが一定の成功を収めたからです。
……そうはいっても、今まで一緒に遊んでいた人が急に別のゲームばかり遊びだすと少し寂しくはなりますよね。そういう時はなんだかんだ理由を付けてmaimaiに呼び戻すといいです。maimaiでしか体験できないことや曲もたくさんありますからね。
スライド地獄、ふたたび

時代は変わりmaimai PiNKこの時のsimaiの対応もとても疲れました。
今までとは違う一回転形だったり扇形だったり、もうどこまでスライド追加すれば気が済むのか……。
Twitterで「セレカさん死んだww」と書かれたこともありましたね。しぶとく生きてますけど。

まれにsimaiの話をさせていただくことがありますが、皆さんからすると扇形を作るのが難しそうに見えるんだそうです。確かにそれ以外のスライドとは形が大きく違いますし、☆も3個同時に動きますからね……しかし実際は、数種類あるスライドの中でも簡単な方から数えた方が早いのです。なぜなら動きが直線的だから。
扇形よりも圧倒的に難しいのが、先述した「今までとは違う一回転形」、わかる人に話すとpp形、qq形です。
パッと見でどういう法則で形が決まっているのか全然分からなかったので本気で迷いました。中学校の数学の勉強以来、久々にコンパスを使って分析してようやく再現方法を編み出しました。
PiNKの新スライドを実装してリリースしたのは、ちょうどチャレトラで7thSenseが猛威を振るっていた頃だったと思います。かなり時間がかかってしまったのは申し訳ありませんでした。それくらいppとqqだけで時間がかかってしまいました……。

緊張は苦手

先程7thSenseの曲名を記しましたが、このバージョンでCHALLENGE TRACKが実装されました。その後、FiNALEで似たシステムのPANDORA BOXXXを挟み、SplashPERFECT CHALLENGEと名前を変えて再登場していますね。
主に上級者を対象とした、曲終了時までにライフを1以上残せるように頑張れモードなのですが、自分はこのモードがあまりに苦手なので、MASTERでLIFE 1完走したことが全くございません。もしMASTERでLv12+くらいのパフェチャレが今来たとしても遊んでないかも。落ちたら恥ずかしいので……。
画面の中央に常々に「1」と、そうでなくても少ないライフ値が表示されている状態なのに完走できる方、マジですごいと思います。落ちたらお金や時間がもったいないとかそういう次元ではなく、例えそれらが無限にあっても挑戦するのが怖いんですよね(>_<)
一緒にプレーしている人が遊びたい場合は付き合いますが、それで一番厳しい状態で解禁したのはライフ10でconnecting with youだったかと思います。現在のパフェチャレもライフ10で赤APを終わらせ、ライフ50でで解禁してます。解禁がそうなだけでちゃんとその後はSSS+とFCを取りに行ってます。

あとはこれに関連して、画面中央に達成率のマイナス表示出している方もいらっしゃると思います。これを表示しているということはほぼほぼスコア狙いだとして、あれを設定しているのも自分からすればすごいなと思います。緊張で難所や最後で変なミス出したりしないのかな、しないからこそできるんだろうなーという目で見てます。
僕はそれが怖いので画面中央は常にコンボを表示してます。完全に非表示だとFC狙いの時にどこでミスしたか分からなくて困るからです。こう見ると自分があまりにリスク取らない人間すぎるw

5年目 (2016~2017) [Pi+初期~MU+初期]

激痛!

PiNK PLUSにもなってくると、もう譜面の忙しさ的には現代のそれとほぼ遜色ありません。コンボ数も多いし、曲の長さも2分を超えることが当たり前になってきました。
この時代になっても僕は素手で遊び続けていたんですが、コントラパッソでやらかしてしまいまして、右手中指をかなり変な形で思い切りひっかけてぶつけてしまったようでした。これ以前でも以降でも指をひっかけてしまうことは多々ありますが、それらと比較してもどう考えても痛さが尋常じゃないので病院へ。
幸い骨は折れていなかったですが、2週間くらいは湿布を指にぐるぐる巻きにしてました。
湿布を外せるくらいになって、当時設定していた自分の目標をコントラパッソ含め達成しきった後、手袋をつけるようになりました。素手で遊んでいた時は冷ややかな目で見られていたことは分かっていたので、それまで人との交流は避けつつあったのですが、手袋をつけるんだったらそれも解禁していいかなと思い、そこからできた人間関係もあります。

さて、maimaiが稼働して4年以上が経ってから初めてまともに手袋をつけて遊んだ感想ですが、めちゃめちゃ汗をかくようになりました。高難易度に限らず数クレするだけですごい汗。汗を流すのは別に嫌いでもないのでいいのですが、Tシャツがびっしょりになることが増えて本当に驚きました。自分の知らないところで運動量でも増えてるんでしょうか?

どうしても面白さには差がある

旧シリーズに限定して目を向けた時、MURASAKiは全体的な難易度がかなり高いと思っていて、MURASAKi初期曲から難しいのがかなり多かったんですよね。
ただ個人的には譜面の完成度にはもう少し力を入れて欲しかったと思っていて、僕がそう思っている曲のトップ3が、ゴーストルール、taboo tears you up、conflict(いずれもMASTER)です。
苦手な譜面なら自分が実力をつければいいのですが、これら3つはどうしても面白い!とは思えなかったのです。苦手な譜面をAPした時と、いまいちと思っている譜面をAPした時の「あぁもう遊ばなくても大丈夫」は全く意味が違います。
偶然なのか否かはともかく、3曲ともでらっくす譜面が作られていますが、スタンダード譜面でももっとうまくやれたんじゃないかなとは今でも思っています。Our Wrenally天火明命チュルリラ吉原ラメントなど、名譜面もたくさんあるだけに惜しい……。
祭、開宴

2017~2019年にかけて、合計10回以上に及ぶイベントの主催を務めさせていただきました。
その中のメインイベントが、自分の愛称を名前に含めた「せれかみ祭」でした。

maimaiとは全く関係ない、あるゴルフゲームの対戦モードにおいて、各プレーヤーがスロットを止め、提示されたルールに従ってプレーするというモードがあり、それで遊んでいる動画を見ていた時に、これをmaimaiに応用したら面白そうだなと思ったことと、それくらいなら自分でプログラムも組めそうだし、全国で誰もやってなさそうだから人が集まるかもと思い立って企画しました。

何度かTwitter等で述べたこともあるかと思いますが、この機会なので改めてこのイベントのこだわりを書き残しておきます。

  • “杯”ではなく”祭”である
    便宜上競い合ったり順位をつけたりはするが、プレーはもちろんのこと、見て楽しいイベントを意識したため
  • 全員に表彰状がある
    参加したことを形として残せる、チームの一員として貢献できたことを認識できる。またデザインについては、第1回は順位関わらずパステル基調、第2回は1位から真舞舞、真神、真極、真(緑)皆伝、第3回は超舞舞、超神、超将、超極、第4回は檄プレート(以降歴代バージョン順)を意識した
  • 1位から400-300-200-100点と、300-200-100-0点は同じではないのか
    数値的な点差は同じだが、0という数字は「無」を意味するので頑張りを否定しているように思えるから避けた。また0には何を掛け算しても0になってしまうので点数ボーナスを設定できない
  • FEVERの数が奇数なら、GREATの合計が奇数なら……などの「もし○○なら」系統
    4人全員がAPするといずれのルールも絶対に満たさない。わざと奇数を狙ったプレーヤーが自分以外に1人or3人いると偶数になってしまうので、そこで駆け引きが起こる
  • 達成率やPERFECT数の各桁の数字をかけたものがスコアになる系統
    調整をミスしてしまったり、1000ノーツ超えの譜面を普通に遊ぶと0が混ざってしまうルール。ただしうまく調整すると相手が超上級者でも勝つことができる、他にもこのような逆転要素を多数収録している

まだまだあるとは思いますが文字にするのが難しいのでこのあたりで。
FiNALEまでで10回も開催させていただいたうえに、平均参加者数は40人を超えていました。
僕自身としてはかなりの労力とお金がかかるので毎回開催するのがとても大変だったのですが、
これをきっかけにモチベ上昇、面白さの発見、友達・ライバル作りができた人が1人でもいるのならよかったなと思います。

自分でも神になれる!?

maimai PLUSまでは、maimai稼働初期に収録されていた曲の全譜面をクリアすれば「覇者」称号が、FCなら「極」、APなら「神」、100% SYNCなら「舞舞」を獲得することができました。
この称号は公式的には特別な扱いにしているのか、でらっくす稼働時でも削除されることなく、所持している場合は設定することができます。
僕はCeleca(セレカ)と名乗っていますが、「神」を獲得する際に「セレカさんが神を取るならセレカミだね!」というある方の発言が大きく広まったことから、“セレカミ”と呼ばれることも多いです。“せれかさい”だと語感がイマイチだけどこのおかげで“せれかみさい”にできたのだ。

ただしMURASAKi時点でも神”プレート”は所持していませんでした。自分には無理なものだと狙ってもいませんでした。しかしその考えを変える出来事がありました。2017年5月21日のこと。

まだ理論値を出せないけども

Reach For The Stars AP!

4年半も前のこの曲をようやくAPできたことで、初代maimaiフォルダが全APになりました(ジングルベルORANGEでAPしている為)。
数えるだけ数えてみようと真神まで何が残っているのかをリストアップしてみると、青~赤は全AP済みで、紫は腐れ外道、千本桜、フィルアラ、ウィゴナ、ナーブ、ライク、フレグラの7つでした。
あと7つしかないのであれば、最終的に真神取れなくてもいいから頑張ってみようと奮起しました。
この時、その7つ+リーチにおいて「APを目標に取り組み始めてから何回遊んだのか」をメモに残していたのですが、最終結果がこちらです。

上4つはいいとして、ウィゴナが超絶苦手でした……これがAPや数グレ安定している方はめちゃめちゃうまいと思ってます。終わってみればライクの方が回数が少なかったほど……。
真神四天王と言える3曲が残った時点で(残りはリーチ)、自分はナーブよりも先にライクを詰めるという選択をしました。ライクは他2曲よりも曲の長さが長いことと、もしライクをAPできれば大きな自信につながって真神への道が現実味を帯びてくるかもしれないと思ったことが理由です。結果的にこの選択は僕にとって正解でした。ナーブも難しいですが難所の数がライクよりは少ないので何とかなりました。

真神のボスといえばやはりフレグラだと思います。
ムービーにタワーのようなものが映っており、フレグラをAPすることはこのタワーを登り切った証、みたいな表現をされることがあります。古参プレーヤーなら「ああ、あのネタね」と頷けるくらいには有名なアレです。
詰め始める時点ではまだ99.59%だったのですが、ナーブAP直後に数回遊んだだけでいきなり99.83%が出て、その日中に99.94%が出ました。10年間振り返ってもここまで突然覚醒したことはほぼなかったため、こりゃ明日APできるな!と思い、翌日金曜日の仕事終わりに連奏したところ、数クレで1グレが出ましたが、その後中盤で癖がついてしまいました。何とかその癖を克服しつつ、その日だけで100連奏しましたがAPが出ず……。
満身創痍でしたが、土曜日はMr. Fragranceこと旋律君と遊ぶ予定が入っていたため外出。前日の終わり際で悪い癖を克服していたのが奏功し、その日も30連奏ほどして……。

99.01%→100.05%

ついにAPして真神を獲得!これは本当に嬉しかったなぁ。
これ以降はフレグラどころかライクナーブもAP出せていないんですが、いいんです1回は絶対にAPしたから!
最後の方で改めて書きますが、自分はこのゲームを長く遊べるようにしたいと考えているので、今の自分にとって高すぎる目標は設定しないようにしています。それを達成できなくなると、途端にモチベーションが落ちて遊ばなくなってしまうと思うので。
当時の実力を考えれば真神挑戦は”高い”と”高すぎる”の瀬戸際あたりの目標だったと思いますが、よく達成できたなと思います。

6年目 (2017~2018) [MU+初期~Mi+初期]

おとひめのへや♡

MURASAKi PLUS限定の要素で、通常のプレーが終わった後、乙姫(竜宮城スタイル)が画面の中央にでかでかと現れて、貢ぎ物をたくさん貢げ!みたいなモードがありました。
コレクションの購入にあまり興味がないプレーヤーからすると、ゲーム内通貨がひたすら溜まり続けてしまうのですが、その溜まった通貨をボタン連打で好きなだけ乙姫に貢ぐことができました。
MURASAKi PLUS稼働当初は最後の曲をプレーし終わると、その筐体の前に友人同士が集まって、5秒の制限時間で全員が協力して8つのボタンを連打するという光景が見られました。この光景もまたMURASAKi PLUS限定ですね。

そしてこの乙姫、初期状態では非常にツンツンしているのですが、50万舞ZENNY(当時のゲーム内通貨)を貢いだところで少しだけデレるようになり、100万貢ぐと対等な立ち位置で喋るようになり、500万貢ぐと完全にデレるという、そういう展開が好きな人にとってはたまらない演出がありました。

50~100万だとちょっとムスッとした感じ、個人的にこの状態が一番好きでした

もうこれ以上はないかと思われていた矢先、800万貢ぐとなんと新曲が登場しました。この曲こそがユビキリなのです。
ユビキリは現在のLEGEND楽曲とは違い、伝導させてもらった側でも誰かと遊べば伝導させることができた曲で、少しずつ全国へ浸透していきました。

800万というのがどれくらいの量かというと、前述の全員連打を駆使しても1クレで貢げるのはせいぜい21000~22000ほど。そして舞ZENNYはMURASAKiMURASAKi PLUS限定の通貨なので、この2バージョン内だけで800万を稼がなければなりません。
僕は新曲を下埋め含めひとつ残らず遊びましたし、真神挑戦もあったのでそれなりのクレジットを稼いでいるはずなのですが、2バージョン合計でせいぜい300万程度しか稼いでなかった気がします。
日常的に遊ぶプレーヤーでこのくらいということは……もしかしたら誰も解禁できないままMiLKになってしまう可能性もあったわけですが、ユビキリが解禁されたのはなんとMURASAKi PLUS稼働からおよそ2か月後のことでした。愛されたね、乙姫ちゃん。

プライド

MURASAKiで真神を取れたはいいものの、その時点でSSSに届いていない譜面がそこそこありました。
どうしてもBREAKの数によって左右されることが多かったため、当時のLv12+ではLividi、conflict、ナイトラスが、Lv13はかなりの量が残っていたと思います。
PiNK PLUS+で指を大怪我して手袋を付けてから、初めて登場したボス曲はシトラスでした。この譜面やその後のアメージング、プロフェシーのことを考えると、むしろコントラパッソで怪我しておいてよかった感もありますが、新曲以外はボス曲をあまり触っていないことに気付きました。つまり大半は素手の時の記録が残ったままの状態。
これ以上実力を上げようと思うとさらに手袋に慣れないといけないし、素手だと妥協していたことも手袋があれば新しい運指を試せるかもしれない。そして何より、真神取れたのならもう少し上位できなきゃダメだろ!の精神でボス曲に特攻していました。
仕事が終わったらやよい軒でご飯を食べて譜面研究して粘着……を繰り返してました。一度だけやよい軒公式からリプライを送られた気がしますw

この結果、Lividi、conflict、ナイトラス、人形、コントラパッソ、プロフェシー、VERTeX、カリバーンと8譜面も新規SSSを達成できました。
逆に何ができなかったのかというとAxeriaOur Wrenallyでした。FiNALEが終わる時点でもこの2譜面(とエクスカリバー)は諦めました。ただし、SSSが無理なら無理でSS+(99.50%)は達成するというルールを決めていたので、決して手を抜いていたわけではありません。
満足した結果につながらなかったとしても取り組んだ証は残しておく、というのは自分がよく設定するルールで、悪く言えばできない言い訳なのですが、ちゃんと向き合いはしたよ、というのが何かと人生の中で求められるような気がします。

maimaiもナビキャラ路線へ

見渡してみると、現行の音ゲーのほとんどには明確なナビキャラが存在しています。
ナビキャラがいないゲームでも音声によるナレーションはもはや当たり前の時代となってきました。
maimaiはPiNKから操作をサポートするナレーションが追加された覚えがありますが、MiLKで追加された世界観及びキャラクターは、他の音ゲーとは一線を画していたように思います。
もしかしたら男性プレーヤーはちょっと遊びにくい印象を抱いてしまったかも。イケメンキャラとかも1人くらいいれば……!

キャラクターにレベル(≒愛着度)の概念がありましたが、僕はRPGを遊ぶ時にいつも全員のレベルを揃えたがる人なので、1クレごとにキャラクターを順繰りしていました。おかげで乙姫・しゃま・みるくが追加された際はチーズをつぎ込みまくることになりました。
ただし、ほとんどのプレーヤーは自分の推しを決めてずっと固定していたようで、自分の周りはソルト推しばかりだったなぁ。ちなみに企画主のたけるん君は超ラズ推しです。記憶が正しければUNiVERSE PLUSの今はミカになってましたがw でもミカも好きだって言ってたもんな。
自分はずっとしゃま推しで、レベルの概念を気にしなくてよくなったでらっくす以降はずっとしゃまにしてます。さらにUNiVERSEデザインが追加されてからはそちらにシフトしました。次回作あたりでラズ達の新衣装も期待したいですね。

7年目 (2018~2019) [Mi+初期~Fi終了]

続くの?どうなるの?

maimaiもシリーズ7年目に入り、“バージョン名に使える色”を使い果たした今、このバージョンが終わったらどうなるのか?という不安を募らせながら始まったのがMiLK PLUSでした。
MiLK PLUS稼働前の生放送で「次バージョン制作中」という案内はなされていたのですが、次で終わる?新筐体が来る?などと様々な噂が飛び交っていました。
このバージョンで遊ぶことができたイベントコースは、各色のバージョンに属する3曲ランダム+そのバージョンのボス曲のRe:MASTERという構成で、コース選択時にはそのバージョンのログイン時の曲が流れるというファンサービスもありました。過去の要素をなぞらえるというのはそのゲームが集大成を迎えるときによく使われる手法ですが、自分がメインで遊んでいるゲームでそれを目の当たりにしてしまうとちょっと不安を感じてしまったり……。

ただ、FiNALEほどではないにしろあまりに難しい譜面が多く、larva、SILENT BLUE、ガラテア白、ガラクタ白といった強敵が休ませる暇もなくどんどん追加されたため、それらに必死に食らいついている間にいつの間にかFiNALEになっていた、という印象でした。上位曲はもちろんヤバいものだらけなのですが、個人的にはMiLK PLUS後半に追加された『アマノジャクリバース feat.ytr』の印象がとても強いですね。
GreeNから収録され始めた東方アレンジ楽曲は、すでに有名どころをほぼ抑えきっていたこともあり、
難しいかもしれないと予想したプレーヤーがほぼいなかったところにあれほどインパクトの強い譜面が収録されたのでかなり盛り上がりました。「ここで驚かせてやろう」「ここでミスを誘おう」と考えたであろう配置がこのバージョンの収録曲にしては異常に多いのが特徴でした。
今でもLv13+あたりで初見がボロボロになってしまう曲はありますが、この曲に匹敵するほどのインパクトを持ったものはこれ以降まだ現れてない気がします。
……と、この文章を書いていた6月中旬まではそう思っていたのですが、この間の新曲でついにヤバいの来ましたね。『チューリングの跡』
「TOUCHは判定が甘いからヌルゲー」なんていう考えを根本的に払拭するかのような現代版初見殺しでした……。

もう一つの輪

2018年以降、毎年何かしらの形で大分県の別府・大分市にmaimaiで遊ぶために訪問しています。定期的にセガで交流会を開かれていた方がおり、それに参加したのが交流の始まりでした。
もともと遠出することは好きで、関東への遠征は2年に一度ほどはしていたのですが、九州に遠征したことはそれまでありませんでした。初回を含めて4回ほど交流会に足を運ばせてもらい、大分はもちろんのこと九州の様々な方々と交流が続いています。

今年の4月にも遊びに行き、それでちょうど10回目の別府だったのですが、なぜそこまで遊びに行っているかというと、ずばり空気感が好きだからですね。
小学生低学年くらいまでは、公園に遊びに行ってひとたび声をかければもうお友達だ、みたいな経験をされた方もいらっしゃると思いますが、あの感覚に近いかもしれません。もちろん日常的に大分県にいれるわけではないので、対面でおしゃべりするのは年に数回しかありませんが、その代わりSNSでの交流を日常的にしてもらえ・しにいけるようなナチュラルな関係だと思っています。

神戸から別府ではどうしても距離があるので、車で行こうとすれば陸路で片道600kmを超えてしまいますが、これが全然苦になりません。行けば必ず何かしら楽しいことが起きるというわくわくの方が余裕で勝ります。
このご時世、今でこそ希望の兆しが見えてきたもののまだ予断を許さない状況ではございますが、するべき感染対策を講じているのであれば、遠征を考えているならするべきだと僕は思います。SYNCモードのおかげでもともと思い出を作りやすいゲームですからね!

バカみたいな理由

僕は普通自動車第一種運転免許……一般的に言うところの車の免許を2019年2月に取得しています。
人によって免許を取る、あるいは取らなければならない理由は様々だと思います。地方なので免許がないと生活に困るとか、就職する会社で運転が必要だとか、学生のうちに済ませておきたいとか……。現在は免許取得意欲のある人は20歳までにほとんどが取得されるそうですが、自分が取得したのは26歳なのでかなり遅めです。
年齢的に仕事で必要になったのか……というとそうでもなく、むしろ取得時点で仕事は辞めていて、maimaiの曲流しながらドライブしてみたい!!という、正気なのかどうか疑われそうな、けれども本気の理由でした。
厳密には、当時の仕事を辞める代わりに免許取得・一人暮らし・再就職を実行するという父親との約束という背景もありましたが、その免許取得の理由は間違いなく前述の理由でした。当時の職場は通いでの免許取得も難しいような職場でしたので……。

のちに自分のものになる車で深夜に初めて運転した時のルートは今でもはっきり覚えていて、maimaiの曲を聞きながらのドライブは本当に格別でした!!
2020年9月に、どうしてもフェリーを使わなければいけない北海道と沖縄を除く45都府県を車で訪問し、行脚回収を併せて行ったので全国行脚の進捗も以下のようになっています。さすがに移動は飛行機を使いますが、現地でレンタカー借りて運転はしたいかなぁ。

南の離島と北の大地、まさにエクストラダンジョン
開けてはならない禁忌の箱

旧シリーズ最終作、FiNALEを大きく印象付けるものといえば、なんといってもPANDORA BOXXXの存在でしょう。
1か月に1曲ペースで歴代の準ボス~ボス曲に匹敵する曲が追加されるんだからたまったもんじゃないです。各曲ごとに解禁方法が違うのもよかったですね。100.00%ちょうどのスコアを残すことがシュバルツ解禁の条件なのがお気に入りでした。この譜面といい、”前作”のフレグラといい、APまで頑張るとほとんどのプレーヤーは100.00%を記録することになるので、それを意識したのかなと思ったり。

最終ボスのPANDORA PARADOXXXを突破したかと思いきや、それを含めた7曲ともにRe:MASTERが新しく登場するというのは、まさにパンドラの箱を開けてしまった絶望感を界隈に突き付けてくれました。パンドラ紫でついに登場してしまったLv13+が画面上を埋め尽くし、中央にはさらに上のLv14が表示されている光景……。これに立ち向かっていった超上級者のプレーヤーにはどう映っていたのかとても気になるところです。
僕はその光景をほとんど目に焼き付けることなく終わりました。パンドラ白LIFE500ですら解禁できませんでした。GreeN PLUSあたりから続いていた全譜面FCの継続もここで一旦終了してしまいました。

ちなみにこれを執筆している時点で、これらPANDORA BOXXX Re:MASTER軍団も全曲SSS+、FCを達成しているのですが、当時の自分は「白は蛇足じゃないか?」とTwitterに書いていたのを思い出します。
できない奴・負け犬の遠吠えだと言われればそれまでなのですが、初代にリーチが登場した時の絶望感と比較して、このRe:MASTER軍団には「難易度がおかしすぎてついていけない」という感情を隠さずにはいられませんでした。リーチの時は稼働3か月程度でしたし、お手上げだと思えばすぐにこのゲームを離れればよかった。しかし、7年近くも好きで遊んできて、それなりに実力を伸ばし続けてきた自分が挑戦しようという感情さえ押しつぶされた。MASTERでさえひいひい言ってる自分にはとても無理だと、諦めることを選択するのにそう時間はかかりませんでした。
今振り返れば、この時が最も挫折を経験した瞬間でしたね。

特等の観覧席

でらっくすが稼働する前日のmaimai公式生放送で、幸運にもありがたい縁があり、生放送のゲストとしてではなく、カメラには映らない位置にある観覧席からの観覧をさせていただける機会がありました。企画主のたけるん君はもちろんのこと、その他にも様々な著名プレーヤーがゲストとして参加した生放送です。
おそらくこれは、数多いmaimaiプレーヤーの中でも順応能力が高いと断定できるプレーヤーにプレーを披露してもらうことで、でらっくす譜面のプレーをイメージさせる狙いがあったのでしょう。

conflictDestr0yerの初見プレーを眺めた時の印象がとても印象に残っています。
今ではHOLD中にTOUCHとか、SLIDEの軌道上にTOUCHとかは当たり前になっていますし、十分にこういった描写や体の動きに慣れた方なら面食らうこともないのですが、神プレート所持者や、のちにKOPで優勝する方や、あらゆる音ゲーで経験を積んできたベテランが慌てふためく光景はなかなか新鮮でした。
そもそもmaimaiを初めて遊んだ時も、SLIDEが1本画面に現れただけでも「どうしよ!?」ってなった方は必ずいらっしゃるはず。
7年続いてきたゲームなので初心者と実力者の差を埋めることはほぼほぼできなくても、こういった新鮮さを共通して提供できという意味ではよかったのかもしれません。
弘法でも全く見たこともないApple Pencilとか持たせればおそらく書き間違いとかするでしょう。それを見て逆に自信になる人もいるということです。

この放送中に僕は端的に「ゲームを盛り上げるのはユーザーだから、みんなで主導でイベント開いて楽しもうね」的なことを語らせていただいたのですが、ここから半年ほど経つと、今も生活を苦しめる世界を揺るがす大疫病が発生してしまうことになります。あのような特別な場を借りた言い出しっぺの自分が何もできないというのがとても歯がゆいですね。

8年目 (2019~2020) [DX稼働~DX+終期]

うつりかわり

でらっくす稼働初期は、どちらかといえば厳しい評価が多かったような気がします。
4時間ごとに強制再起動がかけられたり、特定のSLIDEの内部処理が変更されたことで正規処理でPERFECT判定が取れなかったり。
でらっくすの稼働日は7月11日でしたので、どうしてもこの日にリリースしたかった一方、テストをする時間があまり確保できなかったのかなぁと予想がつきます。
それでも群を抜いてマイナスポイントだととらえられたのは、やはり録画カメラがオミットされてしまったことだと思います。
もっとも、maimaiはニコニコ動画に連動して動画が投稿できることを大きなアピールポイントとして売りだしていたのですから、それがなくなってしまうことの悲しさは、誰よりも我々プレーヤーが痛感させられたと思います。諸事情はあるかと思いますが、時間がかかっても、あるいは後付けでも続投してほしかったですね。

いつだったか、Twitterのリツイートでこんなツイートが流れてきたことがあります。
「初見さん『maimaiって写真撮れるのすげぇ!将来動画とか撮れるようになるんじゃね?』」的な内容でした。これには2桁程度のリツイート数がついてた気がします。見た瞬間にとても悲しい気持ちになりましたね。

ここできっぱりとmaimaiを離れてしまった、あるいはたしなむ程度に頻度を落としたプレーヤーは、10年の歴史で見ても一番多いと思います。実際自分の周りもそうでした。GreeN時代にふざけあってたメンバーも、ほぼ全員が自分の人生を謳歌されています。
ただし、旧筐体最終作をFiNALEと銘打ち、今までとは大きくベクトルが違う方向性を明らかにした時点で、公式側も想定されていたことでしょう。
7年という時間は決して短くありませんし、体を大きく動かすゲームかつ、黎明期とは比べ物にならないほどインフレした今では、体力的に限界を迎えるプレーヤーも散見されてきますから、ここを節目だと定義したかったのだと推測しています。
いろいろ思うことはあったにせよ、僕はまだ遊び続けたいと思った結果、この記事があります。まだまだお付き合いください。

自分だけのFiNALE

TOUCHノーツが増えたということで、Twitterで反応を見てみたりすると、
とっさに対応できないとか調子を崩されるとか、そういった対応に苦しむツイートがたくさん並ぶ中で、simaiにTOUCHは実装されるのか?というツイートがちらほら見られました。

TOUCHに対応するだけではなく、もし着手するとなれば今まで存在した公式の譜面は全て再現できなければいけない。そうすると内部のかなり深いところからプログラミングを組み直さないといけないことが分かっているので、修正に大量の時間を費やす必要がある。しかし2021年には使われなくなることが公式に提唱されているファイルを、2019年の時点で作り直す必要があるのかという葛藤。こういった様々な観点からなかなか乗り気になれませんでした。

最終的には、
・ありがたいことに譜面書式がプレーヤー間で浸透していること
・作り直すことによって、その譜面書式のルールを更新できること
・現代のパソコンのスペックを考えると消化不良なので、見た目的にもっときれいにしたかったこと
・今後創作譜面用ソフトが作られるとして、そのベース的存在を作る必要があること
・当時離職中だったため、まとまった時間を費やすなら今しかないこと
主にこの5点を理由に取り掛かることを決めました。

時期が真夏でしたが、エアコンは可能な限り我慢したかったため、昼間はひたすら昼寝し、毎日深夜23時~翌朝7時にプログラミングを週5前後のペースで繰り返していました。もしこの対応をしたのが今年だったら節電の協力になっていたんだろうか……。
そのペースで進めても、着手からリリースできるまで丸2か月かかってしまいました。リリース後も軽微なバグが見つかって修正対応があったものの、とても見栄えが悪かった初代simaiの頃と比べれば満足のいくものに仕上がったと思います。

少し専門的な話になってしまいますが、僕が作ったsimai~3simaiは今でも動きますが、世の中的にはもう取り扱わない形式のファイルとなっています。
例えるならば、今でも壊れていなければ任天堂社の「Wii」を動かすことはできるし、ディスクがあればゲームを遊ぶこともできますが、現在任天堂社はWii用のゲームを作っていません。「Nintendo Switch」用のソフトを作って販売しています。
プログラミングの世界でも、ゲーム業界ほど早くないにしろ時代の変化の影響を受けます。これを受けて、simaiの形式は古すぎるし、脆弱性があるということで淘汰されてしまいました。

現在自分の家には昨年11月まで使っていた古いノートPCがありますが、2022年7月時点で、このノートPCを処分した場合、おそらくもう3simaiを修正することさえできません。
ただ、2021年には新しいmaimai創作譜面用ソフトが有志によって作られていて、ありがたいことにsimaiの譜面書式は全て受け継がれています。これ以降新しいノーツの出現などがあったとしたら、自分はその記述の対応だけでも補佐できればよいかなと。今後の進化や展開に期待ですね。

見えない敵

“パンデミック”という恐ろしい単語を、こうも世界的に大きく報道される日が生きている間に来ようとは思いませんでしたね。
今では感染防止対策なんて当たり前の務めですが、2020年4月に緊急事態宣言が発令されて以来、あらゆる分野が前代未聞の大打撃を食らうことになりました。ゲームセンター事業は来店されるお客様がいて初めて成り立つものなのに、丸1か月ほどはほぼ全ての店舗が開店することすら叶わずでした。
僕自身も勤務していた企業よりテレワークの対応をお願いされました。家はそれほど通信速度が速くないのに大きなデータを扱わないといけないことが多く、ある時は18時から26時までの残業を行ったことも今となってはいい思い出です。

そしてmaimaiを遊ばないではなく遊“べ”ないとなると、自分にとっては運動する機会がほぼなくなってしまうことを再認識しました。
毎日朝はスクワットを30回行い、駅やデパート等を一人で利用する際はフロア移動を必ず階段を使用するなどはしてますが、これだけだと満足な運動とは言い難いです。
再びmaimaiができるようになったのは僕の環境では5月17日だったのですが、緊急事態宣言からこの日までに体重が3kgも増えてしまっていました。久しぶりのmaimaiの1曲目はCounselorを選んで、まず勘を取り戻すことから始めたのを覚えています。

そしてこれ以降は日常生活でマスクを着用するのが当たり前の時代になりました。それはmaimaiプレー中も例外ではありません。
僕は普段からメガネを着用していますが、マスクとメガネを同時に着用してmaimaiをするとレンズが曇りすぎて遊ぶどころじゃなくなってしまいました。マスクを外すと必ず注意されますし、裸眼でも両目で0.4くらいは視力があるので、これ以降メガネを外してプレーするようになりました。
自分はこれで対応しましたが、同じ理由でメガネを外したという人を自分の周りでは今でも全然聞きません。何かしら対策をしているか、もともと曇るようなことがなかったかのどちらかだと思うのですが、個人的にはとてもうらやましい……。

9年目 (2020~2021) [DX+終期~Sp+終期]

巨大行脚計画

9年目に突入してつかの間、7月23~26日は祝日がうまく重なって4連休となっていました。本来だったらこのタイミングで東京オリンピックの開会式だったので、祝日が移されていたんですよね。
この4連休直前の22日の夜に出発し、25日に帰宅するプランで、これまでほとんど足を踏み入れたこともない東北地方+5県の行脚を実行しました。
およそ丸3日の移動で合計2500km以上を走りましたが、渋滞らしい渋滞は仙台の大通りで少しあったくらいで、ほとんど快適に走ることができました。天気にはあいにくあまり恵まれなかったんですが。11県も巡ったのにmaimaiを順番待ちした記憶もほとんどありませんでした。

「こあら」という名前の交差点。この遠征中で一番笑ったw

個人でできる感染対策はしっかり努めていたつもりですが、東北地方なのに神戸ナンバーが走っているということで冷ややかな目で見られていたことでしょう。
ニュースでは県外ナンバーの車を傷つける事件が報道されたりもしていましたし、旅費を浮かすために車中泊していたので、自分の車にそれが起こらないかヒヤヒヤしながら夜を明かしました。記憶が正しければこの行脚中に知らない人に話しかけられたことは一度もなかったはず。影が薄くて助かったかも??

関東テイクラン

上記の行脚を行ったことで、北海道と沖縄を除いて回収していないのは東京・千葉・埼玉・茨城だけになりました。ここで、関東に住んでいるたけるん君の家に泊まらせてもらって、4都県を一緒に回収する計画を立てさせてもらって実行しました。

しかし自分にはこの計画の目的がもうひとつあり、せれかみ祭などでお世話になっているイラスト担当のともぽさんと対面させていただくという用事がありました。が、このことをたけるん君にはあえて話さず、「○○(場所)で知り合いに会う用事がある、その人はたけるん君のことも知ってる」とだけ伝えておきました。
かつてたけるん君が僕のイベントである“ボスマツリ”で優勝された際、その賞品としてともぽさんが描かれた乙姫のイラストを贈っているのですが、それを大変喜んだのを覚えていたので、実際に対面したらどんな反応するかな、というのが狙いでした。
さらに、FiNALE稼働終了ギリギリで彼は舞神・舞舞舞を取得しており、旧シリーズを完全制覇してしまったということで、ともぽさんに「たけるん君用のかわいいラズをお願いします」と事前にイラストを依頼し、それを額縁に包んだものを車の後ろに忍ばせておきました。
そしてそれをともぽさんご本人の前でたけるん君へ贈呈するという、2人がかりでのダブルサプライズでした。

何も知らないたけるん君をよそに、小学生のころから憧れだった海ほたるPAに寄ったり高速の大渋滞が起きてともぽさんに遅刻の連絡を入れたりラズを取り出すシミュレーションをしながら運転してたり、心臓のバクバクがなかなか収まらない一日を過ごしていました。
待ち合わせ場所にたどり着いてから、こんな不思議なやり取りをしたり……。

た「もう知り合いの方は来られたんですか?」
セ「多分あの人だと思うんだけどなー」
た「え?!会ったことないんですか!?」
セ「うんw初めて会うww」

コロナ禍ということもあって落ち着いて話をすることはできませんでしたが、日頃のお礼を直接伝えることができたし、無事たけるん君にも喜んでもらえてよかったです。このことを記事に書いておけば、明日のたけるん君の記事で壁に飾ってるであろう額縁入りラズの写真を載せてくれるかな??むしろ生でもう一度見たいから遊びに行く予定立てさせて!!w

一番いい数字を飾りたくて

誰が初めに言い出したんでしょう?“レートの数字は飾りだ”と。それなら称号・アイコン・ネームプレートこそ(装飾的な意味での)飾りだろ!と突っ込みたくなりますが。
でらっくす以降は毎作品早く虹レートに戻れるように、それまで達成できていなかったLv14以上のSSS+を増やしていくという取り組みを行っていたのですが、Splashの後半あたりからはMASTER以上の難易度の全譜面SSS+を目指して、Lv14以上を粘着するプレーを意識しました(ダイエットも兼ねて)。これを達成できると舞将が、パンドラRe:MASTER軍団のFCがつけば舞極ももらえるので、いつか達成したい目標として持ち続けることにしました。

2020年12月の時点で当時のMASTER譜面は全曲SSS+になり、今でも継続できていますが、大きな壁となったのが封焔の135秒パンドラでした。粘着を始めてからはSSS+までに前者は60回、後者は192回かかっています。
封焔は体力がもたないわけではないですが、BREAKが混ざった1番5番連打が間に合わずパンドラはどれだけ道中がうまくできても最後の10秒だけで0.5%を簡単に失うほど手が動いてくれないというのが原因でした。
何とかごまかし方を編み出して封焔のSSS+を達成できた時、これならMASTER全譜面SSS+も夢じゃないと思っていた当時の自分を嘲笑いたくなるほどにパンドラの最後ができなかったんです……。
動画サイトで”初SSS!”と書かれている動画を見て、最後10秒で0.1%しか失っていない動画を見た時、いや余裕でSSS+乗るやん……と嫉妬したり、ごまかしがほぼ効かないのでせめて動きを覚えようと何十回も動画を再生したりという日々を続けて、結局SSS+に手が届いた理由というのは、リングスピードを8.0から9.0に変更しただけという、SSS+を達成した瞬間ですら拍子抜けするような内容でした。

この記憶が強く根付いていて、躯樹の墓守sølipsという強敵が頭角を現してきた今ですら、MASTER譜面に限るならパンドラが最強だと思います。段位認定でずっと真皆伝のラストを務めているのは、いわゆる形式的や立場的なものではなく、持つべき難易度を持ってこそのあの位置だと思います。
これが3曲目に移動するようなことがあるなら、ラストにクズカゴ白が来るか、それに肩を並べるほどのボス曲ということでしょうから、そこまでインフレしてしまうともう太刀打ちできなくなってしまうでしょうね……。

10年目 (2021~2022) [Sp+終期~UN+中期]

2年ぶりの夏休み

2021年の4月で派遣社員としての契約が切れることになり、9月に別の契約を結ぶまでは、また2019年のようなフリーダム期間がありました。
この頃からずっと鼻の病気が生活の邪魔をしていて、医者によれば根本からの完治は難しいそうで、withコロナが叫ばれている時代に、さらにもうひとつwithで余計なものを抱えなければいけないという、苦しい生活をすることになってしまいました。
ただし暑い時期はその病気も多少マシになってくれるらしく、そのマシな時期にたくさんの人が遊んでくれたのでとても救われました。新曲は今でも遊び続けていますが、この機会をきっかけに遊ぶ頻度は落ちましたし、再契約の際、仕事帰りに近くにゲームセンターがないという環境はもっと戸惑うかなと思ったらそうでもなくて、週1~2回でも十分満足できるようになっています。
変えたくないこと、変わらないと思っていたことがたくさんあるのに、こんな小さいことで生活は変わってしまうんだなと思います。

自分は年齢は結構気にしてしまうタイプなので、この夏も20代最後の夏と意識して過ごしていました。仕事がなくてsimaiも触らなくてよいとなると、ただmaimaiしてるだけでは時間がもったいないので、様々な場所に出かけたり、誰かとゆっくり話す機会を設けてみたりと、それまでには過ごしたことなかった夏を過ごせた気がします。
特に率先して遊び相手をしてくれた人へ、嬉しかったしとてもいい思い出ができました。元気でやれよ。

遊びの間にレート伸ばしもじっくり進めて、5~8月の間にパンドラRe:MASTER軍団のうちアーレア、エンペラー、シュバルツのSSS+を達成し、ついに残り“ツートップ”を残すのみとなりました。この辺まで上がってくると、全国ランキングのRATING部門でギリギリランクインするくらいになります。
この頃には、30代を迎える前にツートップに決着をつけて、それで自分にとってのmaimai10年の集大成とすることを画策していました。
しかも早々に達成してしまうのではなくて、秋~冬にクズカゴ白を、翌春にパンドラ白と向き合うようにしました。長期戦とは言えどもタイムリミットを仮にでも掲げていないと自分のやる気が起こらないと考えたからです。

最大の門番

9月に仕事の再契約が決まって、UNiVERSEが稼働して少し落ち着いたくらいでクズカゴ白と向き合い始めます。パンドラ白と比較した際、クズカゴ白“正統派最難関”だと思います。257という超速BPM・1181ノーツ・腕の移動量が多いの三拍子です。
粘着して30回目でSSSに届いたんですが、ここからが地獄でした。これ以降80回ほど・日数にして2週間ほど遊んで、一度もSSSが出ませんでした。
初SSSを記録した際、はたから見ても動きにがむしゃら感があるので、このままではSSS+を狙うのは遠すぎると、後半の運指を少しずつ変えていったのですが、その過程で一度も自分の記録を超せなかったのです。ただでさえ疲労度が半端ない譜面なので、連日で遊ばなかったり1日10連奏程度にとどめたりで抑制していたこともあって、この長期スランプを抜けるのが本当につらかった。朝目が覚めて真っ先に思い浮かぶのはクズカゴ白のことだったので……多分をしてました。

BPM257は確かにものすごく速いのですが、その速さとmaimaiの判定の甘さを逆に利用すれば、「あるボタンと、同じ番号のAセンサーを同時押しした際に2つともがPERFECTになる」タイミングがあります。この現象はBPMが200でも実現できるわずかな瞬間があるので、それより57も速いクズカゴももちろん可能だし、その瞬間に若干の猶予すらあります。
そのことをすっかり失念してしまっていた時に、まだまだバリバリ動けるプレーヤーに改めてそのことを説明され、試行錯誤しているうちに画期的な方法を思いつき、その練習を中心に別の癖づいている部分を復習し、さらに50連奏ほどして……。

278回目、粘着開始から6週間をかけて、ついにクズカゴ白のSSS+を達成!(既につながってたけど)同時にFC!!
※この数日後に別府に行く予定があって予定通りに向かったんですが、クズカゴ白の疲労が消えてくれなくて、現地でのシンク提供で足を引っ張ってしまってごめんなさい

これでLv14+が全譜面SSS+となりました。
レート理論値を狙うとなると、パンドラ白よりもこちらで夢を折られてしまうプレーヤーもいると聞きますが、その噂に間違いはなかったですね。自分も自分なりに粘着したから分かる。いかにこの譜面が見た目以上の難しさと恐ろしさを誇っているかが。
ただ、これを乗り越えることができると相っ当自信がつきます。当時パンドラ白のスコアは89%だったのに、それでもできるかもしれないという希望さえ抱かせました。

パンドラ白以降、今のところLv15は発表されていませんから、Lv14+が登場すれば表記上はこいつとタメを張る難しさということになります。自分の実力ではLv14+のSSS+とFCの両方を達成しきるのに20回はかかるものがほとんどですし、当然もっとかかるものもあります。
ただし、この粘着があったことでクズカゴ白よりは簡単」「あれができたならこれができないわけない」と思うことができています。少なくとも今は、ですが。
本格的な冬に入ると、先述の鼻の病気が復活してしまい、まさしく冬の時代を送ることになってしまいました。それがまた引っ込み始めたくらいの頃に、自分の中の最終決戦が幕を開けます。

奥底にあったもの

2022年に入り、2月ごろから月1ペースで1日に50トラック以上遊ぶような集中プレーをする機会を設けています。ご一緒してくれるのはいずれも自分より若く、かつ実力的に手も足も出ないようなフレッシュプレーヤーばかりです。
Lv14以上もふつうに選曲されますし、所持の関係で必ず1回はsølipsを遊ぶという暗黙の了解があるので、帰り着くころにはくたくたになっていますが、これはこれでとても楽しくて、新記録が出れば”まだ舞える”ことを暗に示してくれるのでとても遊びがいがあります。この定例会によって体の調子を戻し、sølipsのSSS+も80回以上かかってしまいましたが何とか終わらせて、ようやくパンドラ白を真剣に研究しました。

絶望感満載に見えるパンドラ白も、研究すると新しく気付くことがいくつもありました。
1342ノーツという数字は確かに驚異的ではありますが、実際遊んでみると、その数字ほど手や腕への負担を感じないのです。その代わり、あの中盤の回転をはじめとして、回転と流しはとても繊細な動きが求められますし、圧倒的にTAPが多いのでその対応力が求められる譜面です。Our Wrenallyなどもそうなのですが、結局maimaiで一番難しいノーツはTAPだと思っていますからね……。

さてその中盤の回転、初見ではこの地帯だけで10%以上スコアを落とす人も珍しくない、わけのわからないものが来ます。この譜面でSSS以上を達成している方なら、今この地帯を難所だと思っている方はあまりいないと思います。
あえて改めて明記すると、ここは手の動かし方とスピードさえ分かれば、全ピカとは言わずともコンボがスムーズにつながるようになっています。
自分も粘着前は最後10秒よりこの回転の方が絶対に難しいと思っていました。ただ、一度でも「少しGREATは出たけどほぼPERFECTでコンボがつながった」という経験を知ってしまうと、(この地帯だけは)この譜面に対してすら面白いと思えてしまうと思います。
自分はどうリアクションしたかというと、嬉しくて笑ってしまいました。こんな時に動画カメラがあれば間違いなく保存したのに……。
そのリアクションからしばらくは安定させるのに時間をかけましたが、SSS+が近づくころには逆にGREATで首をかしげる地帯へと変化してしまうのです。絶望を見せて喜びを与えて苛立ちを植え付ける……譜面は何も変わっていないのにこれだけの印象を残すのだから革命的な譜面ですね。

さてまずはSSSを頑張ろうと思っていたところ、偶然最後でひとつもMISSが出なくてFCが出てしまい、条件を満たしてしまったので舞極を獲得してしまいました。いやどう見ても順番逆だから!!!

実はこの直後もう1回FCが出たのにSSSに届かなかった……。
つけるのはSSS+が終わってから!

MASTERですら猛威を振るった最後10秒。
左右に振り回す乱打→EACHTAPがずれていく回転→縦連混ざり16分→24分連打→32分回転→スライドの後に48分流し→右上にTAPとBREAKという、情報量が多すぎる160ノーツが待ち受けています。
突然ですが、いい状態が続くことを「ノッてる」と表現するかと思います。
この譜面の場合は、まず乱打でうまくリズムを掴んでノることができないとずるずる引きずったまま10秒があっという間に終了します。難しい要素がひとつだけならその部分だけを練習すればいいのですが、このような譜面の場合、まずは要素ごとに練習し、次はそれらを初めからミスなく通す練習をします。何度も繰り返すことで少しずつノーミスで捌ける時間が延びていき、それが10秒になればSSS+が狙えるという算段です。

僕にとっては左右に振り回す乱打が一番苦労し、次に縦連混ざり16分が苦労しました。
左右に振り回す乱打は手をパーにするごまかしがあるので何とかなるのですが、縦連混ざり16分については自分で理想的な運指を考えたのに、それがどういうわけかMISSを量産する結果に。
伝わる方には伝わるかと思いますが、最終的に「右手3、左手1」運指が自分にとって合っていたのでこれで粘りました。自分で考えた運指がハマってくれないとかなり歯がゆい気持ちになってツライのですが、時には思い切ってその考えを捨ててしまうことも重要ですね。

クズカゴ白に比べれば体力面での恐ろしさはまだ抑えられているので、ある程度連奏が可能な譜面だったのが幸いでした。
その結果……。

初めてのSSS+達成圏内で最後を全ピカさせたのは一生褒めたい

ギリギリでしたがパンドラ白SSS+!これで晴れて初のレート理論値になりました。
中盤の回転が光るようになるのにあまり回数がかからなかったのが、粘着回数がクズカゴ白の半分にも届いていない大きな理由だと思います。AP以上になると話が別ですが、SSS+を狙うまでならLv14+と肩を並べるくらいのクラスかもしれません。
では何がLv15にさせているかというと、何も情報を知らないままこの譜面を遊ぶと中盤の回転で悲惨なことになるからでしょう。実際に3年前に初めてこの譜面を遊んだ際、LIFEが500もありながら閉店させられてしまったのだから、予想としてはそんなに間違ってないんじゃないかと。

ぼんやりと目標を掲げて1年半以上もかかりましたが、これでようやく「一番いい数字」を飾ることができました。これで何か称号等の実績があるわけではありませんし、単なる自己満足にしかならないのですが、自分なりの形で10年間maimaiを遊びきった証として位置付けるのがいいかなと思います。久々に獲得したプレートもいい味出してました。いやーよく頑張った自分!

よく似合います。まいまいきわめた。
せっかく取ったので写真くらいは。
なんとか10周年に理論値戻し間に合いました。
Sageが8回でSSS+終わったのに44回もかかったチューリングとは……


そして、これから

まずは、このような長文・駄文を一番下まで、10年にもわたる手記を読んでいただき、本当にありがとうございましたm(_ _)m

パンドラ白以降は先述の定例会を続けつつ、一昨年や去年と比較すれば多少出かけやすい世の中になったのでドライブしたり、たけるん君からこの企画の説明を受け、おい7/9かよ!と突っ込みつつもこうやって10年の歩みを思い出したり、20代に別れを告げたりして、もう間もなく来たる10周年を心待ちにしている次第でございます。
その当時の自分の実力を吟味しつつ、特にでらっくすが稼働したあたりからは、去年の自分よりも今年の自分がうまくなるように、かつ支障をきたすほどの無理をしないように”最低目標”を調整しながら遊び続けてました。現在の最低目標はEXPERT全譜面AP・Lv13以下MASTER・Re:MASTER全譜面AP・Lv13+以上MASTER・Re:MASTER全譜面SSS+&FCまでランクアップしました。譜面単位で見れば昔の方がうまかった譜面はたくさんありますが、総合的に見れば確実に自分の実力を10年かけて伸ばしてくることに成功したと思います。

2012年にmaimaiと出会って以来、本当にあらゆることが目まぐるしく変わりました。
稼働当初は吃音(どもり)を患っていたのですが、たくさんの交流をさせてもらえたことで九割方克服できましたし、夜行バス・新幹線・飛行機の乗り方も知らなかったのに乗れるようになって、自分の運転でほぼ全国を走り回ったし、あらゆる人に名前を知ってもらえて、自分のプログラムを使ってもらえて、それを通して楽しんでもらえたりもしました。

一方で失ったものもないわけではないです。自分の未熟さによって壊してしまった関係もあります。それはもう取り戻そうにも上書きしようにも叶うことはない事実と現実であって。
【ふつうの人】という基準がもしあるのだとすれば、僕はそれらを構成する要素の大半が標準から大きく外れていて、特異的な存在だと思います。なので【ふつうの人】が普段起こさないようなトラブルも対人・対物ともに起こしてしまっている自覚があります。
つまり素直に受け止めてもらえる人間ではないけれど、受け止めていただける人がいたし、良かれ悪かれ様々な評価を僕に与えてくれました。maimaiを遊んでいなかったとしたら、その評価の内訳を知られるきっかけの量はずっと少なかったでしょう。
だからこそ僕はこのゲームを遊び続けて本当によかったと思います。maimaiのうまさだけではない多くの財産を、まさに今感じることができています。

間もなく11年目に入って、さらにその歴史を伸ばしていくことになるmaimai。
今後自分はどうするかですが、その歴史がどんな内容なのかを知りたいし、体重維持できるし、やっぱりこのゲームが好きなので、結局遊び続けていると思います。
離れないといけない理由ができた時か、あるいは何かを理由に離れたいと思った時にきっぱりと終わりたいですね。できれば前者であってほしい。

いい年齢になってしまったので、これ以降はもしかしたら、ただ好きで遊びたくて遊んでいるだけなのに、それを冷ややかな目線で見てきたり、見る影もないとけなされたり、ろくでなしだと馬鹿にされたり、親の顔が見てみたいだとか言われたりすることもあるのかもしれません。
ただ、そう言われてしまうのを理由に遊ばなくなることだけは絶対にしたくありません。どう転んでもそうはならない自信もあります。
他人の趣味に目を向ければ、一見「なぜこの趣味なんだろう?」「そのお金があるなら他のことに……」と思うような趣味も、それを心ゆくまで楽しんでらっしゃる方々がいますし、その道を究めたからこそ分かる魅力や通じ合うものがあるように、自分もまだまだ楽しみたいし、新しい曲を知りたいし、魅力を知りたいなと思っています。
対象がゲームなので、決して理解してもらいやすい内容ではないだろうし、その考えがまた関係を壊してしまうきっかけにつながるかも分かりません。

でも少なくとも、
maimaiと共に過ごした10年はとても幸せでした。
それだけは胸を張って言
えます

それでは最後に、心よりお祝い申し上げます。
maimaiシリーズ10周年、本当におめでとうございます!

さて、このブログリレーのエンディングはここじゃない!明日まで続きます!
もし、この記事で初めて【#maimai10周年ブログリレー】の存在を知られた方は、
たけるん君が各記事へのリンクをまとめてくださっているので、そちらよりご覧ください。
↓↓↓
https://blog.noise.blue/2022/06/blog-post.html

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